筋膜マニピュレーションスクール

筋膜マニピュレーションスクールは,“筋膜マニピュレーション”と呼ばれる方法の潜在的可能性のすべてを理解し,人体における複雑な筋膜システムの役割を完全に習得する目的で創られました.
このスクールは,筋膜マニピュレーションに基づいており,実践と理論を統合させたレッスンによって,筋膜マニピュレーションの理論と応用の高いレベルの能力を持った専門家たちを創り出しています.このスクールの究極のゴールは,身体の各側面を注意深く聞き,運動検証や触診検証など詳細な診察によって収集した情報を基として,独創的で包括的な治療が実践できる生徒を養成することです.その中で,このスクールは,生徒が専門的に成長するための非常に大きな役割を認識し,知識を普及させるための会合の場になりたいと考えています.

一般的情報:

トレーニング

トレーニングは18の学習単位(各3日間)にて構成され,3年間に分かれています.そこには理論的かつ実践的なレッスンと,講師に帯同して行う実習,Carla Stecco教授による解剖実習と,年次総会への参加が含まれています.

クラス

筋膜マニピュレーションをより良く適用していくことに必要なツールのすべてを提供するために,スクールは実践を重視しています.スクールでは,クラスの最初のセットを習得した直後に,学生がこの方法を実践することを許可し,奨励しています.したがって,参加者は,多くの関わりを得て,発見し,議論し,筋膜マニピュレーションに基づいた臨床の難しさを解決していきます.
理論的トレーニングは,筋膜マニピュレーションセラピストの進化にとって不可欠です.筋膜マニピュレーションの生体力学的および生理学的基礎に関するコースが教育の中に含まれています.

1年次-導入,協調中心(CC)とその配列を含む筋膜マニピュレーション®の基本コンセプトの紹介・分析・実践を行います.

2年次-導入,包括的な動きのための基礎となる空間構成の学習を含む融合中心(CF)の紹介,分析,実践を行います.引張構造と懸垂線については,内部機能障害を有する患者の治療の基礎を提供します.

3年次-懸垂線は,システムと深筋膜システムのすべての相互接続との間を互いに連結することに重点を置いて観察しています.また,システムと浅筋膜の治療との関連性を分析します.

次年度のレベルの受講資格を得るためには,生徒は理論と実践の試験に必ず合格する必要があります.このコースの目的は,患者の全体像を分析し,“筋膜マニピュレーション”による治療を3年終了時に達成することです.

実践実習

このスクールは,参加者へ小グループでの実践実習を行う可能性を提供します.これは私達のいるパドヴァで行われます.患者さんへの接触や対応(学校外のボランティア)は,受講生のコース年次と生徒の能力水準に応じて行われます.
初年度の参加者は,データ収集を達成する方法と筋膜マニピュレーションの評価表の記入方法を学びます.受講生たちは,講師によって徒手的治療の観察と手助けを受けます.2年目以降は,講師の監督下で参加者は積極的に実践していきます.3年次の学生は,筋骨格系および内臓系の機能不全に関する完全な知識を得るために,この方法を単独で使用することを奨励されます.

さらに,毎週,学生たちによるFMに特化した症例検討を行う機会があります.

解剖

当校では参加者に対して人体解剖研究室へ参加する機会を設けています.この研究室での体験は,筋膜の解剖学の理解,ひいては筋膜マニピュレーションを理解するための基礎となります.解剖はCarla Stecco教授によってパドヴァ大学にて実施されます.

課程の修了

3年間のプログラムの最後には,参加者は論文を作成し審査を受けます.さらに, 認定Fascial Manipulationスペシャリスト(Certified Fascial Manipulation Specialist)の称号の使用が認められるCertified Fascial Manipulation Specialistのレベルを達成する機会が与えられ,当Webサイト上に掲載されている認定エキスパート公式リストに記載されます.

教育委員会

最初の講義は  ,理学療法士であり,筋膜マニピュレーションの創設者であるLuigi Stecco氏が担当します.コースは,パドヴァ大学のCarla Stecco准教授と,ニューヨーク大学医学部ラスクリハビリテーション研究所のAntonio Stecco助教授によってサポートされています.さらに,その他の筋膜マニピュレーションのスペシャリストである“中核の講師陣”がカリキュラムを通して教え,集中講義を行い,筋膜の生理と病理の特定の概念について意見を交わすために,外部からの専門家が招聘されます.

学生への実用的な情報

申し込み対象者

このスクールは,筋膜マニピュレーションについての深い知識を得ることに興味がある医師と理学療法士を対象としています.医師もしくは理学療法士ではない者に対しては,スクールへの入学が可能かをケースバイケースで審査します.

申し込み

入学の申し込みのためには,info@fascialmanipulation.com へあなたの履歴書をお送りください.履歴書に基づいて講師により選抜が行われます.クラスは最小28人から最大34人構成されます.

学費

スクールの年間の学費は,2300€ と必要に応じIVA(付加価値税)となります.学費には理論と実技の授業,年間実習費,解剖研究室への参加費と資料費が含まれています.3年間の最後には,“Fascial Manipulation School”の学位と“認定Fascial Manipulationスペシャリスト”の称号が得られます.

日時

授業は,金曜から日曜の8:30から18:00,各年で6週ずつ行われます.また,生徒は第7週の週末には年1回の学会に参加することもできます.さらに,学生は,月曜日と木曜日を交替で実践実習へ参加するよう求められます.

場所

コースの会場は,イタリア・パドヴァの筋膜マニピュレーション研究所(住所:Cavalieri di Vittorio Veneto n° 19)です.すべての授業と実技実習はそこで行われます.解剖の授業は,パドヴァ大学にて行われます.

継続的な医学教育

スクールはすべての参加者に年間50クレジットを保証します.これは,継続的な医学教育のために要求される年間クレジットの金額です.

情報のリクエスト

さらに詳しい情報は,Fascial Manipulation Institute筋膜マニピュレーション協会):電話: 0444 675306または349 2893516,もしくは,電子メール: info@fascialmanipulation.comまたは institute@fascialmanipulation.comにてお問合せください.

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